ETFと投資信託は、どちらも複数の資産に分散投資できるという点で共通していますが、いくつかの重要な違いがあります。
1. 上場しているか否か
ETF(上場投資信託): 証券取引所に上場しており、株式のようにリアルタイムで売買できます。
投資信託: 証券取引所には上場せず、販売会社を通じて購入・売却します。
2. 価格決定方法
ETF: 需給によって価格が変動します。株式のように、成行や指値で注文できます。
投資信託: 基準価額に基づいて取引が行われます。基準価額は、その投資信託が保有する資産の総額を、その投資信託の口数で割って算出されます。
3. 売買手数料
ETF: 株式と同様、売買手数料がかかります。
投資信託: 購入時と売却時で異なる手数料がかかることが一般的です。
4. 分配金
ETF: 普通分配金が支払われます。
投資信託: 普通分配金に加えて、特別分配金(元本払戻金)が支払われることがあります。
5. その他
ETF: 投資対象が幅広く、インデックス型だけでなく、アクティブ型のETFも存在します。
投資信託: 投資対象は多岐にわたり、株式、債券、不動産など様々な資産に投資するファンドがあります。
どちらを選ぶべきか
ETFと投資信託、どちらを選ぶかは、投資目的やリスク許容度によって異なります。
ETFを選ぶメリット:
リアルタイム取引: 株式のように、自分のタイミングで売買できる。
透明性: 基準価額が常に公開されている。
コスト: 長期保有する場合、コストを抑えられる可能性がある。
投資信託を選ぶメリット:
多様な商品: 投資対象やリスクレベルが幅広い。
プロの運用: 経験豊富なファンドマネージャーが運用するため、初心者でも安心して投資できる。
どちらを選ぶべきか迷っている場合は、証券会社などの専門家にご相談ください。
まとめ表
項目 ETF 投資信託
上場 上場 非上場
価格決定 需給による 基準価額
売買手数料 売買時 購入時・売却時
分配金 普通分配金 普通分配金・特別分配金